後攻で勝てるゲームプラン

《収穫祭》のnerf、後攻+1ドローなどバランス調整が発表された。使用しているデッキが軒並みエルフに不利がついているので、《収穫祭》が弱体化するのは喜ばしい。後攻+1ドローについても、実際プレイしていて、どのクラスを使用して、どのクラスとマッチアップしても先攻有利を感じていたので妥当な調整だと感じた。

 

調べてみると、MtGでは先攻の勝率はおおむね55%らしい。自分自身はMtGのプレイについてはMの字も知らない。だが、話題になったグランプリ京都15準々決勝のオムニテルのミラーマッチにおいて、原根健太選手はマッチ1本目、2本目とも後攻になり、勝利していることは知っていた。オムニテルというアーキタイプがかなり特殊であることはもちろん承知しているが、2本目に関しては、原根選手の対戦相手である八十岡選手が先攻を選択して、それでもやはり後攻原根選手が勝利しているので、自分は「MtGは後攻でも勝てるんだなあ」と思っていた。そのMtGの先攻勝率が55%である。

そして、今回ルール変更の発表に伴って明かされたデータは、Shadowversseにおける先攻の勝率は60%というものであった。無作為な、プレイヤーが関与出来ない部分ですでに20%もの開きがあるというのだ。まあ、上にも書いたように先攻有利を感じていたので、大きくは驚かなかった(少し驚いた)。

 

このバランス調整が実際に施行されるのは8月らしいので、あと少なくとも10日はこの先攻ゲームと付き合って行かなければならないわけだが、どうせなら、この修正が入る前に後攻を遊び倒しておけば、プレイングスキルが磨けるのではないかと思った。本来40%の勝率を、もう5%あげられるゲームプランを練れたら――バランス調整の後、45%になるところが50%にできるのではないか? 先攻で55%・後攻で50%勝てれば、ランクはおのずと上昇する。

 

例えばネクロを使って、微有利~五分の相手に後攻を引いたとき、どうやったら勝てるだろう。ロイヤル相手やネクロミラーの場合、2/2/2フォロワーを2ターン目に出して、スペルとフォロワートレードで盤面を抑えて、進化でようやく逆転して、また返されて……。

2つに共通して、ネクロマンスが発動した《腐の嵐》は刺さりがいい。《死の祝福》も同様。となると、手早く墓場を6溜めたい。そのためには、1枚で複数墓場を増やせるカードを積極的に使いたいのでマリガンの指針が立つ。

クロミラーであれば、ネクロは場に出された《デュエリスト・モルディカイ》を処理する手立てはないので、先にプレイ出来たほうが当然有利である。だが後攻になると、どうやったって相手の方が先に8マナに届くので、これを解決する方法として《モルディカイ》を出したくない≒他にプレイしないといけないカードがあるような状況を作ることが考えられる。例えばそれまでにちゃんと相手のライフを削れていて、相手は残り13点。こっちは《ケルベロス》をプレイ済みで手札に4点を構え、さらに進化も残している。盤面には相手のフォロワー1体。そんなこちらの7ターン目に《死の祝福》をプレイして、ゾンビでフォロワーを倒してやると(場合によってはココミミを使うとしても)、相手は《モルディカイ》は使いにくくなる。《モルディカイ》は死なないかも知れないが、プレイヤーが死んでは元も子もないからだ。ネクロは簡単に11点バーストとかを出来てしまうので、どうやったって出したターンには1体倒すのが限界の《モルディカイ》を出すような余裕はあまりない。それで相手がゾンビの処理に8ターン目を使ったら、満を持してこちらから《モルディカイ》をプレイしちゃおう、という作戦だ。

実際には、相手が7ターン目に《死の祝福》、8ターン目に《モルディカイ》と動いたらどうしようもなく負けなのでどうしようもないのだが、こうやったら勝てそうかも、と考えると、こういう感じだろうとひとつ思いついたのがこれだった。こんな感じで、後攻でも勝てる方法を筋道立てて考える訓練をしていかねば、自分にはAA帯は難しいだろうなと思うのだった。